猿まわし

N0WHereNowhere2005-08-16



数字が苦手だった。これは意識の問題だ、という仮定の下、今、実験をしている。何をしているか。簿記3級の学習だ。数字が苦手だと思い込まなくなれば、数字が苦手でなくなるか?どうなりますでしょうか。▼それにしても疎い。組織の中ではお金がどういう名前で呼ばれ、どちらに向かって動いているのか。そんなことさえ知らなかった。▼私は「金まわし」になる。「金持ち」ではない。よって、お金は自分の前を通り過ぎてゆくだけ。自分が欲しいものを手に入れることはできない。しかし、面白い人の連鎖ができあがることに情熱を注ぐ。▼NPO法人 ニュースタートで(http://www.new-start-jp.org/)目の当たりにしたのが、資金繰りの現実だった。設立10年。赤字は財政規模の10パーセント。額は定かではないが、1000万円とも言われている。その穴を埋めるのは、代表が経営していた「愛光受験塾」関連からの資金。▼今までに、少なく見積もっても1億円もの個人資産に近いお金が注ぎ込まれている。代表はあと5年でこのNPOを解散すると宣言している。それまでにスタッフ各自がNPOを起こし、自ら資金繰りができるようになれと発破を掛ける。まもなく自己資金が尽きるのだろう。▼「お金の現実」から逃げてきた。その間、私はお金にまわされる猿だった。もう猿は嫌だ。▼ニュースタートはある人材派遣会社と手を組み、若者を自立させるシステムを作ろうとしている。聞こえは良いが、私に言わせれば「調整パーツ労働者」の増産だ。ニートが調整パーツになっただけで、給与をもらうという点では自立に見えるが、これは本質的な自立ではない。猿に戻ることに他ならない。このレトリックは、私には腹の底から面白くないことだった。これがニュースタートを離れた理由の一つです。