落雷

N0WHereNowhere2005-08-23



今年の夏は、なつかしい。子どもの頃に感じた夏に一番近い。暑すぎず、寒すぎない夏。夕方には雷。雷雨が昼間の熱を奪ってくれる。心の慈雨だ。▼「子どもがかわいそうだ」。テレビで流れる駒澤大学附属苫小牧高校への感想だ。私はアホか、と強く思う。彼らは子どもか?、と。3歳児か?、と。▼9歳になる私の長男だって「ノー」というのだ。(http://d.hatena.ne.jp/N0WHereNowhere/20050820)▼「生徒は何も悪くない」とも。暴力と指導の違いを指摘し、指導者に立ち向かう者が一人もいなかったという事実。甲子園で2年連続優勝するような学校の野球部だ。部員は100名も下らないだろう。ただのひとりも否と言わなかった。自分の頭で考え、感じることを不能にするのが「野球」なのだろう。▼暴力を見て見ぬふりをする。不作為を貫いてしまった18歳は、不作為の結果を受け入れることだ。そして、心に刻めばいい。大事なのは、何をしても、されてもいいから、甲子園で勝つことではない、と。下手な大人たちよ、「部員は一切悪くない」などと、彼らの、そして、私の18歳を冒涜するな。(http://d.hatena.ne.jp/N0WHereNowhere/20050630)▼人生の中で、人は雷に撃たれた思いをどれほどするものか。落雷と雷雨は人生を豊かにする。しかし、撃たれたことを感じることができる感性がなければ、そこに慈雨が降り注ぐことはない。


強く生きる言葉

強く生きる言葉

・こんなに弱い、なら弱いまま、ありのままで進めば逆に勇気がでてくるじゃないか。
・個性は己を貫くけれど、自分にこだわらないんだよ。
・人と会いたくないというのは、自分自身と会いたくないんだ。
・本職なんてものはない、あえて言うなら人間だ。
・抵抗のないところに生きる感動があるはずがないじゃないか。