討ち死に

N0WHereNowhere2005-08-25



『例外者が一般的なものの中から突き出されてくる過程において、例外者が自己自身を正統な権利のあるものとして闘い抜くこの格闘は、一般者が例外者を強くしてやろうとする愛情にほかならない。例外者に、この苦難に耐える固い決意がなければ、一般者は例外者を助けません。』▼そもそも例外者は、討ち死になどする必要はない。「苦難に耐える固い決意」という刃を、自分の首元に突きつればよい。自らへの直視と受容と変化だ。あえて討ち死にするのは、幅広い自己との対峙が未だ実現していない証左だろう。▼「討ち死に」と「苦難に耐える固い決意」は全く違うものである。「討ち死に」は使命感とは裏腹の自己満足的欺瞞が満ちている。私は「討ち死に」を潔いものとは思わない。これからの私に必要なのは「決意」だけだ。