人の為

N0WHereNowhere2005-10-04



「週刊 岡本吏郎」の配信が始まった。その中に、「人の為」と書いて「偽」と読むといった内容の話が出てくる。ある大学のチャペルの前に大学創始者銅像が建っている。その足元に書かれた言葉。「人の子が来たのは、人の上に立つためではなく、人に仕えるためにである(偏見訳)」。▼顧客よりも先に自分を大事にする事業は早晩破綻する。他者よりも先に自分を大切にする者は早晩行き詰る。となると「自分」という者は、単体で「自分のしたいこと」をし続けても破綻が待っている。結論。「自分」という者は、他者がして欲しいことを「自分のしたいこと」にせずには生きていけない。▼人の為にではなく、自分のために人の為に働く。その強烈な自覚無しに、「人の為」と騒ぐ者は「偽」者なのである。ましてや、そこに「覚悟」や「命がけ」などと自らを形容するものほど偽者の王様ということになる。残念ながら我々は資本主義社会に生かされている。▼他者を中心に据えた自己中心的な生き方を資本主義社会にリンクさせよ。それが私に与えられた処方箋か。