尋ね人の時間

N0WHereNowhere2006-03-30


▼私は心の中で彼女のことを「笑顔の天才」と呼んでいる。山旅のIさんが私が復帰した噂を聞きつけてカウンターに顔を出してくれた。まず、人が、私がそこにいるという、それだけの理由で尋ねてきてくれるという、ただそれだけのことがとても嬉しい。彼女と30分くらい話をさせていただいただろうか。やすきよの掛け合い漫才の如く、会話が巡る。そして、不二家のペコちゃん的笑顔がそこにある。山系の諸君には表面上は避難轟々であることを覚悟の上で、彼女の笑顔は素晴らしと思う。何がそんなにすばらしいのかといえば、一瞬作り笑いに見えるその笑顔の向こうには、全てを抱合する何かがあるからだろう。そこには憂いや悩みも含まれた笑顔がある。こんな妹がいたらいいなと思う。少しうるせーけど、かわいい妹だな。貴重な時間を割いてわざわざ会いに来てくれてありがとう。インド留学頑張ってください、適当に。

▼『殿様セールスとは、お客に横柄にすることではなく、平等な関係を構築するための心の持ちかたをいう。殿様セールスの本質は、お客に対して中立に、平等に振舞うこと。お客に対して、会社は奴隷であるという位置づけを脱して、平等な友達としての位置付けを回復する。お客と友人であるということは、相手を平等・公平に扱い、相手を尊敬し、相手からも尊敬される取引をすることだ。(神田昌典)』▼最後の一文が決め手なのだろう。勉強になる。お客といわれる人種を超えて人との関係の基本にしたい。しかし、お客という範疇の人にもそれができる、そんな人でありたい。では、私の顧客は誰か。

▼きのうの続きで、荻窪のプロセスワークの話。ワークで気付いたことは私の中に静と動が明らかな、そして抜き差しならない対立関係にあったことだった。それはパレスチナイスラエルよりも深刻だった。ただ、それだけのことが分かった一日だった。しかし、この2003年12月24日の、後にも先にもただ一度のワークがおそらく私の人生の分水嶺になったのではないかと、今、思っている。続きはまた。▼この日、帰宅してから、正月明けまで私は徐々に布団から起き上がる力が奪われていった。頭がそうさせるのではない。金縛りを経験したことがある人なら分かる。体が言うことを聴かぬのだ。そして、2004年1月6日より長い休職生活がはじまった。