ありがたい

今日、いや正確に言うと昨日は月に一度の通院日であった。安定剤を服用する必要がなくなった。残るはルボックスとアモバン。一つ一つ少しづつ、しかし確実に。▼帰りのバスの中で困った。財布の中には五千円札しかない。運転手さんに進言したが、夕方のバスで千円札のつり銭不足、カードも売り切れ、困っているとこの運転手、次に乗るときに払ってくれればいいですと、他の客に気付かれないように小声で。ありがたい。▼と、後ろから私の方を叩く初老の男性。「あげますよ」とバス代の210円を差し出してくれた。何が何だか分からず受け取る。頭を下げ、礼を言う。▼千葉駅に到着し、無事210円は料金箱の中。外で件の紳士に頭を下げお礼を言う。それでおしまい。こういう目に会うと、どこかで逆の立場になった時、同じことができるかもしれないと思う。ありがたい一日であった。▼見ず知らずの私のような者を助けてくださる方が世の中には居るのだな。ありがたい。