体絶

N0WHereNowhere2006-06-17


今日ついにその暑さに負けて、家の中で短パンを身に着け始めた。喧嘩を売るような蒸し暑い季節が来た。先に喧嘩を売られるのは嫌いではないので、待ってましたの気分である。▼夕食後、横になる。開け放った窓から入る風が、半袖短パンの体を舐める。雨が降ってきた。気温は徐々に下がっているようだ。全部分かっている。分かっているが、体を動かす脳幹に電気信号が流れない。ただ横たわるしかない。▼気絶という言葉がある。その反対になるのかどうか、今日、今さっきまでの私は「体絶」であった。▼私はとても寝入りが良いタイプである。なかなか眠れないという日は年に1日あるかないか。しかし、深く眠れない。寝つきは良いのだが、意識が完全にオフしてくれない。▼今始まった話ではない。よって、治る、治らないの対象ではない。上手くやりくりをして生き延びていくしかないようだ。何もかもを眠りが浅いせいにするのは簡単なのだ。▼遅かれ、早かれ永眠できるのだから、与太れても、這ってでも、行けばよいし、逝けばよい。▼憑かれていたものから開放されるように、仕事を丁寧にできるようになってきた。体が限界ラインを感じ、堪能し、覚えることで、逆に越えられる壁があることを知る。▼この2週間ほどまともな文章を綴れなかった。憑かれているのに疲れていたのだろう。体が絶えるのは悪いことではない。むしろ必要なことだ。私は変化し始めたし、今後も急速に変化し続けるようだ。