現実の輝き

N0WHereNowhere2005-08-19



昨日の続きである。で、じゃあ、一番偉いのは誰か?
▼それは、どのような現実を前にしても、実行している者である。一方、それをかいつまんで、もしくは傍からから眺め、文句を言ったところで、現実を背負わない人間には、苦もない代わりに楽もない。▼自らの現実の輝きは、自らが放つしかない。それはどこかに属していれば済む話でもなく、何かひとつの考え方や方法を知っていれば済む話でもない。▼たとえあやしげに、しかし輝きをもって、活動するニュースタートの面々に、私はまだ、かなわないのである。


「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)

「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)

森達也氏とは、5年前に通っていた映画美学校で会った。当時、私はドキュメンタリー高等科の是枝裕和氏のゼミにいた。丁度、『誰も知らない』のプロップを書き始めた頃だった。そこで、共に『A』を見て、語らった。感動した。▼誤解を恐れず言う。何かを為している人物の人生を、否定し尽くすことは難しい。そこには荒木広報部長の生があった。ニュースタートも然り、隣人も然り、そして、私も然りだ。▼だから、力を失い、見失った者は、自らの生を否定し尽くすことなどできないことを起点に、人生を再構成していこうではないか。私はそのようにている。誰が何を言っても。