たがために我ありや

N0WHereNowhere2006-04-11


▼できる 経営者は、顧客のために働き、できない経営者は、社員のために働く。▼非常に多くの中小企業の経営者の特徴は、『会社は社員のため』にあると言うことです。従業員の雇用を守ることを第一に考える人が多いようです。▼経営者は、目の前の社員に嫌われたくはありません。会社に対して、不平不満が起きない様に、『社員の為に会社は存在する』といいたくなる気持ちもよくわかります。▼しかし、ここには重要な誤りがあります。今の社員のレベルやサービスに対して、顧客は満足しているでしょうか?現状の社員を満足させようとすれば、顧客がないがしろにされかねません。▼このような意見に対して、『社員満足』あって、初めて『顧客満足』があるという言い方をする人もいます。この言葉は、社長が顧客満足ばかり訴えても、社員が満足していなければ、顧客を満足させられないという意味です。▼その結果、社員は、会社に『社員満足』を訴えかけ、経営者もそれに同調し、社員満足させられるような、福利厚生等に力を注いでしまいます。▼その結果、顧客は、離れていくのです。▼目の前にいる社員は、不平不満を言いますが、顧客は、ただ、買わないという選択をするだけです。なにも言わずに離れていくのです。顧客に焦点を当て続け、顧客満足こそが社員を満足させられる最大の要因であるというスタンスを、経営者は絶対に崩してはなりません。▼中小企業の経営者に、『従業員の為』という人が多いといいましたが、そのような発想をしているから、結果として、中小企業の域を脱することができないと思います。▼『愚痴をいう社員』の言うことよりも、『顧客の声なき声』に耳を傾け続けられるかが、経営者としての資質と言えるでしょう。(久能ジム)


▼上の「経営者」を「大学職員」に、「社員」を「同僚・上司」に変えると良く分かる。▼『できる大学職員は本来顧客のために働き、できない大学職員は同僚・上司のために働く。大学は同僚や上司のためにあるのではなく、顧客のためにあるのである。』


▼だから、顧客って誰だ?