カレーライス

N0WHereNowhere2006-04-16


チャペルには祭壇奉仕者会(アコライト)なるものがある。体育会系である。私はこの個性豊かな学生たちがどの学生たちよりも大好きであった。▼今日たまたまチャペルの前を通りかかったら、既に2年前に卒業していなければならないY君が私の名前を大きな声で呼んでくれた。▼明日は(正確には今日)は復活日。彼らは礼拝の様々な祭壇周りの儀式を執り行うために欠くべからざる存在である。そこへ今度は、2年前に卒業し、昨年辺り、司法試験に合格していなければならないI君が現れ、後輩に菓子を買って来いという。変わらない営みに心が弾んだ。▼修養会カレーを食べていってください、と誘ってくれた。とても嬉しかったので二つ返事。12時30分過ぎに仕事を終え、チャペル会館の第一会議室に急ぐ。カレーはかつての数倍おいしくなっていた。▼食後、皿を洗い、テーブルを磨く。ある程度のところで若者に任せ、チャペル内に入ると、中学校のチャプレンと2代目ドーソンが祭壇とバルコニーの間で大きな声を出し合いながらもめている。▼その間で学生おろおろ。こんなところで、いったい誰が祈れるのか。聖歌がなくても祈ることはできる。▼とうぞ、格調高くやってください。誰の魂も入っていない、そんな儀式はイベントとして続けられたらいい。しかし、それをして「復活日」と名乗るのはやめてもらいたい。▼昭和女子大の薬学部の女の子と、元保母さんの女性のふたりがアコライトの飯炊き番だった。キッチンで皿を洗いながらの会話し、私も含めてお互いが気遣いながら作業する。こっちの方がよっぽど「復活日」だったね。▼あんなのだったらやめてしまえ。特に大バカチャプレンと、意地しか張れない日本人になりきれないアメリカ人の『礼拝』もどきは、本当にやめてしまえ。「責任」と「意地」は違う事くらい知らないのだろうか。▼そこはチャペルであってコンサートホールではない。いくら歌声が美しく聞こえても、実に醜いものである。目覚めよ2代目ドーソン。郷に入りては郷に従え。アメコウ(侮蔑用語です)には無理だろうな。彼がいる限り、そこは礼拝堂ではなく音楽堂だ。祈る場所を返せ。▼そして、大人たちよ、もっとアコライトの生徒・学生を大事に育て、また逆に彼らから育てられる存在になれ。あまりにも彼らを見下しすぎる。私にはキリストの失笑が聴こえます。