命日

N0WHereNowhere2006-04-26


昨日は尾崎豊の命日である。14年前のこの日、私は山形に赴任した日だ。朝、荷物をまとめていると親爺がきて、一万円札を渡してくれてた。不器用そうに持ってけ、と。いつもであれば生意気に断るところだが、この日は素直に受け取った。以来、両親とは住まいを一緒にしたことはない。おそらくこれからもだ。▼泥の付いた一万円札。トラックドライバーの古尾谷雅人が大事に取っとけって。あの一万円札はどこに行ったのだろう。私の一万円札は半年も持たずに消えていった。親爺の気持ちを形に残すことができなかった。▼その旅立ちの朝、尾崎が死んでいたとニュースで知った。あれだけの歌を歌い上げた人物の、30代、40代を見るのが私の楽しみだったのに。50のサザンや長渕を見ても感慨はない。若くしていなくなるのはずるいな。どうせなら、駒大苫小牧の監督ではなく、尾崎よ帰って来い。